2024/06/18

デザフェスvol.60への出展が決まったのでこれまでの思い出をふり返る

デザフェス出展歴5回。
毎回赤字を叩き出しては「もう出ないぞ」と決心して帰りの電車にゆられる作家のはしくれこと私です。
家に着くころには次のデザフェスに出したい作品のことで頭がいっぱいになっていて結局次回出展の申し込みをしてしまいます。


初めてデザインフェスタに
出展したのは2021年でした


あれから3年と2ヶ月がたちました。

デザフェスって1日出展するだけで2万円くらいすっ飛びます。
ブース代、レンタル備品代、交通費、他。
これまでの売上を全部足しても届かない額が1日のうちのたった8時間かそこらのために消えるんです。



マジ、やってらんねーーーー



そうぼやきつつ、続けてしまうこの気持ち
わかっていただけるでしょうか。
楽しいんです。はい。


デザフェスは歌、演劇、踊りなど様々な特技を持った個人やグループの方のステージでもあります。
自分のブースの影からコソコソとステージを覗くと、堂々と人前に出てイカしたパフォーマンスをしている方が何人もいます。
カッコいいです。

私の推しは終末アイドル健山さんです。
デザフェスはこの方を見ないと終われない。


2021年11月のデザフェスvol.54
個人的にかわちぃ展示になった!と
思ったのに売上ゼロ円だった件


もしかしたらもしかするとデザフェスで私のブースを見たことある方がいらっしゃるかもしれません。
会場内ではおそらく唯一の「手づくりボタン」を販売しているブースでした。

3年間、耐水性のある粘土でカラフルなプラスチックボタンを作る活動をしておりました。

お子さんのシャツにつけようとか、人形の服につけようといって買ってくださる方が多かったです。


デザフェスvol.55
しかしだんだんと悟り始める
令和、ボタンの需要が少ない


デザフェスvol.55は、YouTuberのくれちゃんがブースに来てくれたことをよく覚えています。

後日彼女のプロフィールを見たら、私が10代の頃に好きで読んでいた雑誌のモデルさんをやっていた方でした。あと他にもいろいろすごい方でした。
ウイェェエエエェ!!?!?びっくりして騒ぎました。家で。


人前に出るの苦手なので基本的にブースではいつも目立たないようにモソモソしています。
そんな私に声をかけてくださる方には感謝しかありません。


デザフェスvol.58
ステンレスの什器がしぬほど重くて
二度と持っていかんと心に決めた回


日本に住む大人の10人中9人は手芸をしないという統計もあるようで(※1)、私も何度目かの出展でその現状を感じました。

今や縫いもの・編みものは日常的な行為ではないのかもしれません。
自分の母、叔母、祖母が当たり前のように衣服のボタンつけや裾上げ、雑巾作り、編みものをしているのを見て育ったのでちょっとふしぎな気分です。


そこで、vol.58以降はボタン作りで培った技術を活かせる別の作品を考えるようになりました。




 今年の5月。試行錯誤中につき
少しこぢんまりしてしまいました


作品をお金をとれるレベルまで洗練するのって結構大変です。

小さなアイテムを1つ開発するのに平気で1ヶ月かかったりします。
持ってない技術を身につけないといけないこともあります。

デザフェスは年に2回あるため、連続で出ようとすると間が6ヶ月しかありません。
MAJI de Shiniso になります。


でも締切って制作に必要なの


前回のデザフェスが終わったあと、例によって例のごとく「もうしばらくは出なくていいや」と思っていました。

しかし気づけばvol.60への申し込みを完了させブース代を調達するための新しい仕事(バイトだけど)を始めていました。

「作ること」が「生きること」になってる人間の人生なんておそらくそんなもんなのでしょう。合理などない。
そんな人間がひしめき合っているのがあのカオスなデザフェス会場です。(偏見)


次回もはりきって赤字出してきます。


デザフェスvol.60からは
ブランド名もメイン作品も変える予定


これまではずっとPon-Courseという名前で出展していました。
「ponder(熟考する)」「course(道)」の意味を込めたもので、10年以上使っていました。


残すべきもの、残さないべきものを熟考し、思いきって前へ進まないと道が拓けないこともあります。

次の名前はもっと良いものにしたいと思います。


今までありがとうさようなら


さて……

なんということでしょう次のデザインフェスタまであと5ヶ月しかありません。
は?むりしぬ干からびる


それでは会場でお会いしましょう。
生きていれば。